会長挨拶
会長挨拶
会長:川口 昌彦
(奈良県立医科大学 麻酔科学教室)
2026年度第72回関西支部学術集会会長を拝命しました奈良県立医科大学麻酔科学教室の川口昌彦です。
本学会は2026年9月12日(土)に大阪国際会議場にて開催させていただきます。
この様な機会を与えていただきました日本麻酔科学会会員の皆様方と関係の皆様方に感謝いたします。
麻酔科学の分野においては、周術期管理、集中治療、ペインクリニック、緩和医療、
救急医療などいずれの領域においても多職種連携による安全で質の高い医療の提供が求められています。
特に医師の働き方改革が進む中、適正なタスクシフト/シェアの実施やDX化は極めて重要な課題です。
特定看護師、麻酔アシスタントCE(臨床工学技士)、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、歯科衛生士などとの関りは日々増加しています。
また、各世代の考え方や働き方も多様化しており、いかに互いを尊重し、
チームとしてパーフォーマンスを高めていくかが今後の発展に必要不可欠になっています。
麻酔科のサブスペシャリティも多様化し、各麻酔科医がめざす専門分野の発展に加え、他領域との建設的な連携も、
安全で質の高い医療を推進する上で重要な課題です。今回のテーマを「多様性と進化するチーム医療」としました。
また、麻酔科の研究能力の低下も指摘されています。支部学術集会は、若手麻酔科医が発表できる重要な機会で、
発展的な議論を経験することでリサーチマインドが醸成され、研究へのモチベーション向上に寄与できればと期待しています。
若手麻酔科医の発表の準備をベテラン麻酔科医とともに実施するプロセスもチームの発展にとって貴重な機会です。
若手麻酔科医にとって楽しい刺激的な経験になればと思います。そのためにも多くの先生方のご参加、多数の演題のご応募をお願いいたします。
全国からのアクセスも良い大阪市北区中之島にある会場ですので、
関西支部だけでなく全国の会員の皆さんとの情報共有や交流のよい機会になればと思っております。
実りのある学術集会にしたいと考えておりますので、企画のアイディアなども含め、お気軽にご意見いただければ幸いです。
ご指導・ご協力の程、何卒お願いいたします。
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